プラチナの特徴とは

プラチナ

プラチナとは

プラチナは化学元素で、記号はPt、原子番号は78です。プラチナは以下のような特徴を持っています。

希少性

地球の地殻において非常に希少な金属であり、その希少性から高い価値を持っています。

色と光沢

典型的な銀白色をしており、光沢があります。

密度

高密度で重い金属です。同じ体積の鉄よりも重いです。

融点

高い融点を持ち、約1,768℃で溶けます。

化学的安定性

非常に安定した金属で、腐食や酸化が非常に起こりにくいです。これにより、触媒としての用途に適しています。

反応性

高い反応性を持ちつつも、多くの酸やアルカリに対して耐性を持っています。

可塑性と展延性

加工しやすく、非常に薄く延ばしたり、繊細なワイヤーに加工することができます。

触媒としての用途

その表面が反応を促進する特性を持ち、自動車の排気システムの触媒コンバーターや化学製品の製造に利用されます。

電気伝導性

良好な電気伝導性を持っているため、電子機器や電極材料として使用されることがあります。

これらの特性により、プラチナは宝石類や貴金属投資、医療機器、電子機器、化学産業など多岐にわたる用途で使用されています。

プラチナの指輪以外の使い道は?

プラチナの使い道は、その特有の物理的および化学的特性により多岐にわたります。主要な用途をいくつか挙げます。

触媒

プラチナは優れた触媒であり、自動車の触媒コンバーターで排気ガス中の有害物質を分解するために使用されます。また、化学工業での多くの反応を促進するためにも利用されます。

宝飾品

プラチナは耐腐食性と美しい輝きを持っており、高品質の宝飾品や時計などに使われます。結婚指輪や婚約指輪としても人気があります。

投資商品

プラチナは希少で価値が高いため、金や銀と並んで貴金属投資の対象となっています。プラチナバー、コイン、取引証拠金取引(ETF)があります。

電気接点材料

耐食性と高い電気伝導性により、高い信頼性が要求される電気接点や電極などの電子機器に使用されます。

医療用途

体内での安定性と反応性の低さから、心臓ペースメーカーや植込み型除細動器の電極、がん治療薬やその他の医療機器に使用されます。

工業用化合物

プラチナを含む化合物は、シリコン製造や樹脂硬化といった特定の工業プロセスで必要とされることがあります。

このように多目的に利用されるプラチナは、その特徴から近年ますます重要性を増しています。

指輪にプラチナが選ばれる理由は?

指輪にプラチナが選ばれる理由は、以下のプラチナの特性によるものです。

耐久性

プラチナは非常に強く、耐久性に優れた金属であり、日常的な摩耗に対しても形を保つことができます。指輪として使用する際には、この特性が長期間にわたる美しさと状態の保持を意味します。

耐腐食性

プラチナは酸化やその他の化学反応に強く、時間が経つにつれ色が変わったりすることがほとんどありません。つまり、指輪が色褪せることがないのです。

希少性と純度

プラチナは非常に希少な金属であり、一般的に高い純度で宝飾品に用いられます。これはプラチナが純金属として、また合金としてもその品質を維持する能力があるためです。

ハイポアレルゲニック性

プラチナは他の金属に比べてアレルギー反応を起こしにくいため、敏感肌の人にとっても安全な選択肢となります。

色と輝き

プラチナのナチュラルホワイトカラーは経年変化することなく、白色が持続します。また、独特の光沢がダイヤモンドなど宝石の輝きを引き立てます。

象徴性

プラチナは純粋で希少な金属と見なされており、永遠の愛や特別な関係性を象徴するのに用いられることがあります。

加工性

プラチナは柔らかく、加工が容易であるため、非常に繊細なデザインの指輪や装飾品を製造することが可能です。

これらの属性によって、プラチナは結婚指輪や婚約指輪をはじめ、高価で意味深い宝飾品に選ばれることが多いのです。

プラチナの「Pt」の後ろにつく数字の意味は?

プラチナジュエリーに刻印されている「Pt」の後ろにつく数字は、そのプラチナの純度を表しています。プラチナは非常に純度の高い金属であり、ジュエリーに使われる際も高い純度であることが一般的です。以下は一般的なプラチナの純度を示す数字とその意味です。

Pt1000

100%純プラチナを意味します。その柔らかさゆえに傷つけやすく、アクセサリーには向きません。主に産業・工業用のほか、資産としてコインやインゴッドに加工されることが多いです。

Pt950

プラチナの純度が95%で、残りの5%は他の金属であることを意味します。プラチナ950は、ジュエリー製造でよく使用される合金で、強度を高めるために他の金属が加えられています。

Pt900

この場合、プラチナの純度は90%で、残りの10%が他の金属です。銅やルテニウムほどの値段の安い割り金を使うのがおすすめです。割り金が多いので十分な硬度があり、傷つきにくくなっています。
ただし、割り金の割合が多くなると金属アレルギーを起こしやすくなるので注意が必要です。

ジュエリーに刻印される数字は、そのプラチナジュエリーがどれだけのプラチナを含んでいるかを示すため、消費者が品質を判断する際の重要な指標です。
プラチナの純度が高いほど価値がありますが、ある程度の硬度を得るため、またはコストを抑えるために他の金属を混合することも一般的です。

プラチナ指輪のメリット

プラチナ指輪が金や銀の指輪に比べて持つ利点は、以下の特性によるものです。

耐食性

プラチナは非常に耐食性が高く、金や銀のように変色することが少ないです。プラチナは空気や湿気にさらされてもその輝きを維持します。

ハイポアレルゲニック

プラチナは非常に純度が高い金属で、他の金属に比べてアレルギー反応を引き起こしにくいです。特に金の場合、合金としてのニッケルや別の金属がアレルギーを引き起こすことがあります。

重みと感触

プラチナは密度が高く、金や銀に比べてずっしりとした重量感があります。この「質感」は多くの人に高級感を与えるとされます。

白色の輝き

プラチナはその自然な白色が特徴であり、輝きが鈍くなりにくいです。特にダイヤモンドなどの透明な宝石をセットする場合、その火花をより引き立てることができます。

一方で、金には異なる色合いがあり(イエローゴールド、ローズゴールド、ホワイトゴールドなど)、デザインに応じて色の選択肢が豊富です。
銀はプラチナに似た白い輝きを持ちつつ、価格が大幅に安いため、より手頃な価格帯での選択が可能です。
しかし、銀は酸化しやすく変色するため、定期的なクリーニングが必要です。また、ソフトで傷が付きやすく、変形しやすいという特性もあります。
金も純金の状態では柔らかく、日常使いではアロイ(合金)の形で使われることが一般的です。

プラチナの指輪の問題点?

プラチナ指輪を選ぶ際には、いくつかの潜在的な問題点を考慮する必要があります。

コスト

プラチナは金や銀に比べて希少性が高く、また製造工程も複雑であるため、価格が高くなります。そのため、予算に限りがある場合には適さないことがあります。

重量

プラチナは他の貴金属に比べて密度が高く重いため、着け心地が金や銀製の指輪とは異なります。結果として、一部の人には不快と感じられることがあります。

傷の発生

プラチナは硬い金属ですが、無傷ではありません。日常の使用によって小さな傷がつくことがあり、これがプラチナ特有の「パティナ」と呼ばれるマットな仕上がりを与えることがあります。一部の人にはこの自然な風合いが
好まれますが、光沢が好みの場合は定期的な磨きが必要になります。

修理と加工の難易度

プラチナは高い融点を持ち、加工が困難な金属です。そのため、修理やサイズ調整を行う際には専門の職人が必要で、コストがかかることがあります。
これらの問題点は主に個人の好み、予算、および耐久性に対する期待に依存します。もしこれらのデメリットが特に気になる場合は、他の貴金属を選択することも検討すると良いでしょう。

プラチナ指輪のメンテナンス方法

プラチナ指輪のメンテナンスを行うには、以下のステップを参考にすると良いでしょう。

定期的な清掃

柔らかいブラシと温かい石けん水を使用して、指輪を優しく洗います。これにより、表面の汚れや油分を取り除きます。
ジュエリー専用のクリーナーを使用することもできますが、その際はプラチナに安全なものを選ぶことが重要です。
清掃後は、柔らかい布で水分を拭き取ります。

傷の除去

細かな傷が気になる場合は、専門のジュエリーショップでプロフェッショナルな研磨を依頼することをお勧めします。
自宅での研磨は推奨されませんが、何かする場合は専用の研磨クロスを使用し、メーカーの指示に従ってください。

定期的な専門家によるチェック

年に一度、プロのジュエラーによる詳細なチェックとメンテナンスを受けることで、指輪が最良の状態に保たれます。
宝石がセットされている場合、石がしっかり固定されているかを確認することが特に重要です。

適切な保管

指輪を保管する際は、他のジュエリーと接触しないように個別の布やジュエリーボックスに入れましょう。これにより、擦れて傷がつくのを防ぎます。

化学物質からの保護

日焼け止め、化粧品、洗剤などの化学物質から指輪を保護するため、これらの商品を使用する前後に指輪を外すようにしましょう。

プラチナは他の貴金属に比べて、メンテナンスが比較的少なくて済む素材ですが、これらの簡単な手入れによって、指輪を長年にわたって美しい状態に保つことができます。

プラチナの結婚指輪のデザインはどんなものがある?

プラチナの結婚指輪はその耐久性と上品な輝きにより、多くの人に選ばれています。そのデザインは非常に多岐にわたりますが、以下に代表的なスタイルをいくつか挙げます。

クラシックバンド

シンプルなデザインで、洗練されたバンドが特徴的です。表面が滑らかでシンプルなものから、エッジに細工が施されたりマットな仕上げがされたりするものまであります。

ダイヤモンドバンド

バンド全体に、または一部にダイヤモンドがセットされていてきらびやかなデザインです。パヴェセット、チャネルセット、ビゼルセットなどがあります。

ソリティアリング

中央に大きなダイヤモンドが一つセットされているデザインで、エンゲージリングとしても人気ですが、シンプルながらも存在感ある結婚指輪としても選ばれます。

エタニティリング

バンドの全周にわたって同じサイズのダイヤモンドがセットされており、無限の愛を象徴しています。

ツイストバンド

バンドがねじれているデザインで、モダンでユニークな印象を与えます。中にはダイヤモンドを組み込んだりするデザインもあります。

エングレービングバンド

相手の名前、結婚日、愛の言葉などを内側や外側に彫刻することができるカスタマイズ可能なデザインです。

デザイナーリング

個性的なパターンや装飾が施されているデザイナーによる特別なデザインのリングも選べます。

ヴィンテージスタイル

アンティークなデザインを現代的に再現したリングで、繊細な装飾やフィリグリー(細かい金線細工)が特徴です。

結婚指輪はカップルにとって非常に個人的な選択であり、スタイルはそれぞれの個性や好みを反映します。プラチナはモダンなものから伝統的なデザインまで、幅広いスタイルに適しており、カスタムデザインにもしばしば使用されます。選択する際には、日常のライフスタイルにも合うように考慮することが大切です。

金属アレルギーと指輪

金属アレルギーのきっかけ

最近ではアレルギーに悩む人がとても増えています。
小さいころは何もアレルギーがないという生活を送っている人でも、何がきっかけでアレルギー反応になってしまうかわかりません。
特に身近なものとして挙げられるアレルギーの一つに、金属アレルギーがあります。
金属アレルギーの症状が出るのはネックレスや指輪などの宝飾品だけではなく、虫歯のかぶせ物に使用する銀歯や骨折などで骨を固定する際に使用されるボルトなどに反応してしまう人もいます。

今までは大丈夫だったことでも、年数を重ねていくことで発症することもあります。
また女性の場合は妊娠や出産をすることで、ホルモンバランスがアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。

とくに金属アレルギーになる可能性が低い人でも体調が悪いときなど肌が赤くなり、かゆくなるといった症状が出てしまいます。
そう言った症状をなるべく発症させないためには、金属アレルギーの特徴を知っておく必要があります。

金属アレルギーが起こりやすい、起きにくい素材

金属アレルギーをなるべく回避するためには、結婚指輪などは金属アレルギーが出にくい素材のものを使用するようにしましょう。
アレルギー症状が出にくい素材としては、プラチナや金などがあります。

ただし純度100%ものは柔らかいため、リングなどは変形しやすくなります。
そのため強度を強めるために、パラジウムや銅などを混ぜて作られていることが多いです。
金属アレルギーに敏感な人は少量でも体調や体質によって反応が出てしまいます。
最近ではチタンやジルコニウムなど金属アレルギーを起こしにくいレアメタルを混ぜて作られているリングもあります。
レアメタルは希少価値が高くどうしてもコストが高くなり値段も高くなってしまいます。

これに対して金属アレルギーを起こしやすい金属として挙げられるのが、ニッケルや銅、銀、パラジウムなどです。
これらの金属は安価で手に入ることから、多くのアクセサリーに使用されています。
また歯の治療に使用される銀歯などにも使われています。
これらの金属には汗などに触れると溶けやすい性質があり、体内に入ってアレルギーの原因となりやすいです。

金属アレルギーの症状と対処法

金属アレルギーかもしれないという疑いを持った場合、どのような症状が出たら疑いを持つべきなのでしょうか。
まず体に触れている部分がかゆくなるもしくは赤みが出る、湿疹などが出来る場合があります。

早いうちに対処することで、症状も悪化することがありません。
金属アレルギーになってしまった場合、まずは皮膚科に相談してみるようにしましょう。
皮膚科ではパッチテストを行い、具体的に何の金属で反応しているのかを調べることができます。
原因が分かったらその金属が含まれていないものを選びましょう。

また汗に溶けやすいという特徴があるため、夏はなるべく金属類を身につけないようにしましょう。
夏以外でも運動をする前や食事の前などには外すようにすると感応が出にくくなります。

指輪が抜けにくい時の対処法

指輪が抜けなくなるとき

普段から指輪をしている人もしていない人も、指輪がなかなか抜けないという体験をしたことがあるでしょう。
ジュエリー専門店などで試しにはめてみるときは、お店のスタッフさんが必ずそばにいるため、きついサイズのものをはめて抜けなくなるといったトラブルは少ないです。

しかし普段の生活で身につけている結婚指輪や特別な時に身につけるリングなどは、自分用にサイズが作られているため安心してはめるでしょう。
ただし時間の経過とともに、指がむくんでしまい抜けなくなってしまうこともあります。

指は先端部分に当たるため、冷え性の人や体調が悪いとき、指輪をたくさん使用した時、お酒をたくさん飲んだ時はどうしても指がむくみやすくなってしまいます。
無理やり取ろうとすると指の血管を圧迫させてしまい、痛くて指先が真っ赤になってしまうこともあります。
そう言った状況にいつなってしまうかわからないため、いくつかの対処法を知っておくといいでしょう。

ものを使って対処する

指輪が抜けなくなってしまったとき、身近なものを使用することで指輪が抜けやすくなります。
一番抜けやすくする方法は、指輪の滑りを良くすることです。
そのためには指輪と指の間に油分を与えることで摩擦が少なくなり、するっと抜けやすくなります。

手軽なものとしては、冬場であれば用持ち歩いているのがハンドクリームです。
ハンドクリームを塗ると肌がしっとりして、油分も含まれているため効果的です。
また自宅によくあるものであれば、洗剤やオリーブオイルなどを指につけると指が滑りやすくなり抜けやすくなります。

抜こうとするときにも指輪を指先に向かって引っ張るのではなく、指輪をくるくる回しながらゆっくりと指先の方に向かって動かしていくと、抜けやすくなります。
焦って一気にやろうとせず、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから行うようにしましょう。

時間をかけてゆっくりと

いろんな方法でもなかなか効果が合わられなかった場合は、指のむくみがひどくなっている可能性があります。
そのため時間は多少かかりますが、指のむくみをとることで指が細くなり指輪が抜けるようになります。

むくみを取る方法として適しているのが、指を温めることです。
むくみは血流が悪くなることで起きてしまうため、ぬるま湯に手を付けて温めて指の血行を促進させましょう。

そのほかにも親指と人差し指の付け根あたりにある合谷と呼ばれるツボを長くおすとむくみの解消に効果があります。
最後に普段から行うと指が細くなりやすい方法として、腕をまっすぐ伸ばし手のひらを下にして、グーとパーを繰り返し行うようにしましょう。
15回ぐらい繰り返し行うことで、指のむくみが解消されて指輪が抜けやすくなります。

指輪の保管方法

指輪をしまい込まない

結婚指輪や婚約指輪は普段から身につける人と身につけに人がいます。
特に婚約指輪に関しては、結婚後は身につけることが少なく長期間しまい込んでしまうことが多いです。

普段使いにしてしまうとどうしてもダイヤ部分が邪魔をしてしまって日常生活に支障が出てしまうことが多いです。
そのため結婚式や入学式などお祝い事があった時に身につけるぐらいで、後は長期間タンスにしまうことになります。

リングケースにしまった状態になるとどうしても湿気がたまってしまいます。
湿気は指輪の劣化につながる可能性があります。
そのため一か月もしくは2、3カ月に一回は箱から出すようにしましょう。

その時に、メガネクリーナーなどで拭いて汚れなどきれいにした状態でまた保管するようにしましょう。
長期間しまい込む可能性がある場合は、専門業者にクリーニングに出すなどして、しっかりメンテナンスを行ってから長期保存するようにしましょう。

指輪はジュエリーボックスへ

指輪の保管方法として、ブライダルリング専門のジュエリーボックスにしまうようにしましょう。
中には他のリングやネックレスなどを一緒に重なり合う形で保存してしまう人もいます。
その場合どうしても石の部分に接触してしまい、指輪に傷がついてしまう可能性があります。
そう言った状態を避けるためにも、ブライダルジュエリー専門のボックスを用意して保管するようにしましょう。

また素材がパールの場合やシルバーなどはどうしても湿気や光に弱く酸化してしまう可能性があります。
ジュエリーボックスの中には紫外線をカットするタイプのものあるため、なるべく弔意保存した場合でも安心して管理できるものを選びましょう。

保証書も大事に

指輪と一緒に必ず渡されるのが保証書です。
保証書には購入した日付、販売店などが記されています。
メンテナンスをしっかり行っているお店の場合は、いつまでメンテナンスが無料なのかを把握しておきましょう。
その期間はなるべくお店で洗浄や研磨をしてもらって保管しておくと、リングの本来の輝きを保つことができます。

またブライダルジュエリーの場合は、ダイヤモンドの鑑別書がついていることが多いです。
ダイヤの大きさ、透明度、カットの種類などが記載されているため、リングの価値が鑑別証を見たらわかるようになっています。
もしも鑑別証がなくなってしまうとリングの正確な価値が判断することができず、現状から価値を判断することになるため汚れや傷がある分価値が下がってしまいます。

結婚指輪やエンゲージリングは、夫婦にとって思い出の品になるため大事に保管するように心がけましょう。
そのためにも正しい保管方法を知る必要があります。

指輪の手入れ

指輪をきれいに保つ

結婚指輪は毎日使用しているため、知らないうちに傷がたくさんついていることに気づきます。
一度ついてしまった傷はもうどうしようもないと思ってしまいがちです。

しかしそのまま放置してしまうと日々劣化してしまいます。
そこで劣化しないためにも指輪は定期的にお手入れすることが大事です。
指輪は高価なものだから自分でお手入れして大丈夫なのかと不安に思う人もいるでしょう。
自分の大事なものだからどこにお任せしたらいいのかわからないと悩むでしょう。

特に結婚指輪は毎日身につけいるため、常に汚れてしまっています。
そのため指輪が汚れているという言ことに気づいていない人もいます。
そういえば普段からお手入れしていないと感じた人は、この機会に一度指輪の状態を確認してみましょう。

自分で行うお手入れ

高価なものだから自分でお手入れするのはちょっと抵抗があると感じる人もいるでしょう。
しかし普段から使っている身近なものを使ってお手入れするため安心して使用することができます。

まずどのおうちでも使用されている中性洗剤を付けて指輪の内側などを手で軽くこすっていきます。
傷があるところに関して、歯ブラシなどで軽くこすると十分きれいになります。
中性洗剤以外のものできれいにするのであれば重層がおすすめです。
水に濡らした歯ブラシに重層を付けて指輪を軽くこすっていきましょう。
あまりつけすぎると指輪を傷つけてしまうことになるため注意しましょう。

もっと手軽にセルフケアする方法としておすすめなのが、メガネクリーナーを使用することです。
メガネクリーナーは油汚れをきれいにとることができるため、指輪に付着した油をとることができ、誰でも簡単に行うことができます。

業者に依頼する

セルフケアもマメに行うことも大事ですが、定期的にジュエリー専門店でお手入れしてもらうのがおすすめです。
指輪の状態も確認することができ、落とし切れない汚れなどもしっかり取ることができます。

また専門店では洗浄した後に仕上げ磨きをしてもらうことができます。
セルフで洗浄した後にはない、指輪の光沢が復活します。
指輪のくすみ落としと指輪の輝きを取り戻すためにも、専門の業者に依頼しましょう。
その場ですぐ行ったもらうことができ、待ち時間があれば近くで買い物などを済ませてから帰りに立ち寄って引き取ることも出来ます。

よほど大きな傷やサイズ変更を一緒に行うなどの手間がなければ、数十分から数時間で行うことができます。
ブライダル指輪を購入したところであれば、定期的なメンテナンスは無料で行ってくれる場合があります。
これから購入する人はデザインや値段だけでなく、長い目で見てメンテナンスを重要視するのも大事です。

指輪と指の関係

指輪のはめる手と位置

普段から指輪を好んで身につける人は、いつも身につける指が決まっていることが多いでしょう。
恋人からもらった指輪に関しては薬指に身につける人が多く、それ以外の指に関してはあまり意味を知らずに身につけている人が多いでしょう。

実際に指輪を身につける手と指にはそれぞれ、異なった意味があることを知っている人はどのぐらいいるのでしょうか。
指輪を身につけことで何かしらの願いを叶えたいという人は、どのような意味があるのか知っておくことで、より強い力を得ることができます。

願い事は強く念じることで、自分の行動力や言葉にも違いが生まれてきます。
そのため自分の意思をより強くするためにも、どちらの手にどのような意味があるのか知っておきましょう。

幸せを求める人は

ブライダルジュエリーや恋人からのプレゼントされた指輪を身につける際に、多くの人が薬指にはめることが多いのが特徴です。
左手の薬指には結婚指輪を交際中の場合は右手の薬指に指輪を身につける人が多いです。
そこで薬指に指輪をはめるということは幸せを求める人に適しているのでしょうか。

左手の薬指は心臓の血管とつながっているという言い伝えがあります。
一番命に近い指として神聖な誓いをするべき指として位置づけられています。
そのため一生涯そばにいることを誓いあう結婚式では左手の薬指にお互いの結婚指輪をはめていきます。
愛や幸せを手に入れたいともう人には左手の薬指に指輪を身につけるのがおすすめです。

それに対して右手の薬指にはどのような意味があるのでしょうか。
右手の薬指には、安心感やリラックスをするという効果があります。

指先は日常生活で様々な動きをするときに利用します。
その中で最も使用する頻度が低いのが薬指といわれています。
その薬指に指輪をすることで、指が圧迫され心地よく感じリラックス効果が得られます。
本来の自分の姿を出したいという人や心を落ち着かせたいという人は日常から身につけるようにしましょう。

仕事で成功を収めたい人

仕事をしていくうえでもっと積極的に活動したいと思っている人には自立心を高めてくれる場所があります。
それは左手の人差し指にリングをはめることです。
左手の人差指には自分の願望や思いを実現したいという気持ちを強くする働きがあります。
これによって自分の行動力が高まり積極性が強くなります。

その反対に右手の人差し指は、執着心や集中力を高めてくれるという効果があります。
特にリーダーになった時や昇進して部下ができたときは、人に導きを与えるという効果が強まるためおすすめです。

デザイナーや建築士など直感やインスピレーションを重視する職業についている人は、左手の中指にリングをはめるのがおすすめです。
左手の中指には直感やインスピレーションを高める力が強くなり、想像力を高めてくれます。
また人間関係が良好になるという働きもあります。
その反対に右手の中指は行動力やパワーが高まるという働きがあるのが特徴です。

指をスリムにする方法

やってはいけないこと

最近では女性の身だしなみの一つとしてネイルをする人がとても増えています。
ネイルを施術してもらうと爪のかわいらしさがうれしいと感じる反面、もっときれいな手であれば、もっと美しく見えるのにと残念な気持ちになる人が多いです。

特にこれから結婚式を控える女性にとって、指の美しさはとても大事です。
一生の宝物となるエンゲージリングや結婚指輪をはめる指は、やはりきれいな指でありたいと思うでしょう。
プロポーズをされたときにエンゲージリングをはめるとき、結婚式で結婚指輪をはめるときなど、指に注目を浴びることが増えます。
そのため色白でスリムな指になりたいという希望を持つ人が増えています。

そこでまず日常生活の中で、やってはいけない癖を覚えておきましょう。
まずは指の関節を鳴らすという行為です。
癖でポキポキと鳴らす行為は、指の関節が炎症を起こしてしまう可能性があります。
そのため、指に大きな負担を与えてしまいます。

また指が太くなる要因として挙げられるのがむくみや脂肪です。
塩分を過剰に摂取することでむくみやすい体になり、甘いものやカロリーが高いものを好んで食べ続けていると脂肪となって体全体に影響ができます。
おなかや足だけでなく指にも脂肪やむくみが発生し、指が太くなってしまいます。
そのため暴飲暴食しないようにしましょう。

普段からのお手入れ方法

スリムな手に近づけるためのお手入れ法としておすすめなのが手を温めるということです。
手を温めることで血流が良くなり、指には筋肉がないため鍛えて細くすることは難しいです。
そこで指の血流を良くすることで、スリムな手に近づけていきましょう。

特に冬場では、外出するときは手袋を欠かさないようにしましょう。
また夏場でも冷房がよく聞いている場所では、手をさすったりすることで手をあっためていきましょう。

また自宅でリラックスできる時間帯に手のリンパマッサージを行うこともおすすめです。
オイルや手を温める効果があるクリームを使用して指の付け根から指先に向かって螺旋を描くようにマッサージを行います。
手の血流が良くなり、すっきりとした感じがします。

爪のデザインとの関係性

また手をスリムに見せる方法の一つとしてネイルのデザインにもポイントがあります。
ネイルのデザインというと指の先が細くなっているラウンド型の方が長くきれいに見えると思われがちです。

しかし実際にスリムに見えるネイルのデザインは、爪の先が四角くなったスクエアオフというデザインです。
爪の表面積が広くなることで指が細く見えるといわれています。
さらにネイルのデザインを縦長になるようなものを選択することで、より手が細く見えるようになります。
今までラウンドがたが多かった人は一度挑戦してみるのも方法の一つです。

ジャンヌ・ダルクの指輪

ジャンヌ・ダルクという女性

ジャンヌ・ダルクという人物について誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
歴史的に偉大な人物として取り上げられ、勇敢な女性像の象徴として今でも表現されることが多いです。

ジャンヌ・ダルクは、12歳で神のお告げを聞いて、それをきっかけにフランス王国を救うために立ち上がることになります。
その旨をフランスの王太子に告げフランスとイギリスの間に起きていた百年戦争に参戦します。

その時イギリス軍に周囲されていたオルレアンの街を開放するなどの武勇伝を残した女性です。
その際に男装をして戦いを挑んだことから戦後に異端児として扱われ、裁判となり火あぶりの刑となってしまいます。
神のお告げ通り国を救った女性は、わずか19歳で命を落とすことになります。

長い歴史の中でフランスにとって歴史的人物として今でも語り継がれています。
その際に彼女が身につけていたといわれている指輪が今注目されています。

彼女が身につけていた指輪

ジャンヌ・ダルクは当時銀の指輪をしていたことが分かっています。
その指輪には、マリアとイエスの名前と共に3つの十字架が描かれているのが特徴です。
火あぶりの刑となった彼女が身につけていた指輪はイギリスのヘンリー7世の手に渡ったといわれています。
その後ヘンリー・ボーフォード枢機卿へと渡ってからどこにあるのかわからなくなっていました。

彼女の存在を示す当時の貴重なものとして、フランスのコレクターや美術館関係者があらゆる場所を探し続けていましたが見つかることがありませんでした。
行方が分からなくなって600年後となり、急にジャンヌ・ダルクの指輪が見つかったという話題が上がりました。

600年後フランスに

ジャンヌ・ダルクの指輪は、発見同時まだイギリスにありました。
イギリスの医師のハリソン一家が1945年に手に入れてから子供に代々引き継いでいました。
ただしそれがジャンヌ・ダルクの指輪だということは誰一人認識していませんでした。
ところがロンドンのタイムライン・オークションズというサイトにジャンヌ・ダルクの指輪の写真が掲載されたのがきっかけに、ハリソン一家が自宅にある指輪がジャンヌ・ダルクのものではないかと気づくことになりました。

その後、鑑定を依頼したフランスのピュイ・デュ・フー財団によって、やはりジャンヌ・ダルクの指輪として認められました。
その後ロンドンのタイムライン・オークションズにおいて競売にかけられました。

アメリカやイギリスやフランスの古物コレクター達が競売に参加し、激しい競争が繰り広げられました。
落札者はずっとジャンヌ・ダルクの指輪を追い続けていたピュイ・デュ・フー財団が4800万で手中に収めました。
これによって歴史的に偉大な人物のジャンヌ・ダルクの指輪は母国フランスに600年ぶりに帰国することになりました。

指輪のサイズ直し

ブライダルリングのサイズは早めに調整

ブライダルリングには結婚指輪とエンゲージリングがあります。
エンゲージリングは婚約期間に身につけているものなので、期間は短いですが結婚後にお祝いごとに身につける人が多いです。

そして結婚指輪は結婚してからずっと毎日身につけるものになります。
そのため普段からサイズに違和感があるとどうしても日常生活で不快な思いをしてしまう可能性があります。
そのため出来上がってからサイズ直しをしたいと思った場合は、なるべく早く行うようにしましょう。

なぜなら結婚指輪を購入したお店によって保証期間がことなります。
短いところでは、保証期間が一年以内と決められている場合があります。
そのためなるべく早く対応するようにしましょう。

ブライダルリングに関しては特に素材やデザインなどによって期間やサイズ直しができない可能性もあります。
そのため購入する前にはサイズ直しをする可能性があるかもしれないことを考慮して購入するようにしましょう。

しやすい素材と期間

サイズ直しをする際には、デザインや石などがついていない部分で指輪をカットして、長さを調節していきます。
そして切断した部分を溶接して、最後に研磨をして仕上げます。

リングの周りがすべてデザインされているのもなどはサイズ直しをする場合に柄のバランスなどが違ってしまう可能性があります。
そのため購入した場所以外ではサイズ変更をしてもらえない可能性があります。

リングのサイズ変更がしやすい素材はプラチナです。
他の素材としてよく使用されるゴールドと比べると、柔らかさがありしなりもいいためサイズ変更しやすいとされています。

またサイズ直しにかかる期間は最低でも3週間長くて6週間ほどかかる可能性があります。
お祝い事などでどうしても身につける予定がある場合は、余裕をもって早めにサイズ直しを行うようにしましょう。

購入前に気を付けておくべきこと

サイズ直しは購入する場所によって待遇が大きく異なります。
ブライダル専門のジュエリー店の場合の中には、永年サイズ直し無料とうたっているところもあります。

しかし多くの場合は一年もしくは長くても10年ぐらいの保証期間しかありません。
さらにサイズ直しも何回も行ってくれるところもあれば、一回のみと決められているところもあります。
そのため事前にお店のサービスなどを確認してから購入するようにしましょう。

また結婚指輪の中にはリング全体を彫刻しているものやリング一周すべてダイヤが敷き詰められているフルエタニティ―を選ぶ人もいます。
このようなデザインのリングを選んだ場合はサイズ変更がきかないことが多いです。
そのため最初から自分のサイズに合ったものをしっかり作るようにしましょう。

グランサンク

パリのヴァンドームのグランサンク

誰もが憧れるのが、高級ブランドジュエリーではないでしょうか。
多くの人に愛され支持されており、ハリウッドスターから日本の芸能人まで多くの人が愛用しています。

日本でもハイブランドのジュエリーを購入することができますが、フランスのパリ5大宝飾店のことをグランサンクといいます。
世界5大ジュエリーと肩を並べるほどブランド価値が高いお店です。

グランサンクとはパリのヴァンドーム広場とラペー広場にお店を構えている宝飾店の中で、高級宝飾協会が認めた5店舗のことを指します。
5店舗とはヴァンクリーフ&アーペル、ショーメ、メレリオ・ディ・メレ―、ブシュロン、モーブッサンです。

パリのごく限られた地域ですが、世界中で有名なブランドジュエリーが集結している貴重な場所です。
その場所に店を構え認められていること自体が、最高級ブランドの証だといえます。

貴族が愛したショーメ

ショーメはパリのサントノレ通りで1780年に創業されました。
貴族階級のお客さんが多かっただけでなく、皇帝ナポレオン一世に御用達宝石商として指名されたのが大きなきっかけとなり不動の地位を築き上げるきっかけとなりました。
ナポレオンの失脚以降も、ルイ・フィリップなどの貴族に支持され、ヴィクトリア女王の御用達の宝石商として再び地位を確立していきました。

1885年に店名をショーメとして1907年にヴァンドーム広場に店を構えるようになり、パリ5宝石商の一つとして認められるようになりました。
ショーメはファッションリングやブライダルリングはもちろんのこと、時計なども発表しており、多くの支持を受けています。

それぞれの特徴

パリ5大宝石商の一つのヴァンクリーフ&アーペルは世界5大ジュエリーの一つとしても認められています。
フランスを代表する宝石ブランドとして世界中でも高く評価されています。
一番の特徴は、ミステリーセッティングという技術です。
本来一粒のダイヤモンドは、石を固定さえるために石留が見えてしまいます。

しかしヴァンクリーフ&アーペルは、石留がわからないようにデザインされているのが特徴です。
ファッションジュエリーは、花や腸がモチーフとなったかわいらしいデザインが代表的です。

メレリオ・ディ・メレ―は5大宝石商の中でも最も歴史が古く、1631年にマリー・ド・メディシス王妃の御用達として創業した宝石商です。
その後フランス革命など時代の流れとともにパリから離れた時期もありましたが、1852年にパリにもどりナポレオン3世の御用達宝石商として認められました。
最古のブランドとしてとても多くの支持を得ています。

モーブッサンは創業からずっとファミリー経営からは離れたことがない唯一のブランドです。
ブシュロンに関しては5大パリ宝石商の中で最初にヴァンドーム広場でお店を構えました。
これらの5大パリ宝石商は、グランサンクと呼ばれ世界中でも高いブランド力として知られています。