グランサンク

パリのヴァンドームのグランサンク

誰もが憧れるのが、高級ブランドジュエリーではないでしょうか。
多くの人に愛され支持されており、ハリウッドスターから日本の芸能人まで多くの人が愛用しています。

日本でもハイブランドのジュエリーを購入することができますが、フランスのパリ5大宝飾店のことをグランサンクといいます。
世界5大ジュエリーと肩を並べるほどブランド価値が高いお店です。

グランサンクとはパリのヴァンドーム広場とラペー広場にお店を構えている宝飾店の中で、高級宝飾協会が認めた5店舗のことを指します。
5店舗とはヴァンクリーフ&アーペル、ショーメ、メレリオ・ディ・メレ―、ブシュロン、モーブッサンです。

パリのごく限られた地域ですが、世界中で有名なブランドジュエリーが集結している貴重な場所です。
その場所に店を構え認められていること自体が、最高級ブランドの証だといえます。

貴族が愛したショーメ

ショーメはパリのサントノレ通りで1780年に創業されました。
貴族階級のお客さんが多かっただけでなく、皇帝ナポレオン一世に御用達宝石商として指名されたのが大きなきっかけとなり不動の地位を築き上げるきっかけとなりました。
ナポレオンの失脚以降も、ルイ・フィリップなどの貴族に支持され、ヴィクトリア女王の御用達の宝石商として再び地位を確立していきました。

1885年に店名をショーメとして1907年にヴァンドーム広場に店を構えるようになり、パリ5宝石商の一つとして認められるようになりました。
ショーメはファッションリングやブライダルリングはもちろんのこと、時計なども発表しており、多くの支持を受けています。

それぞれの特徴

パリ5大宝石商の一つのヴァンクリーフ&アーペルは世界5大ジュエリーの一つとしても認められています。
フランスを代表する宝石ブランドとして世界中でも高く評価されています。
一番の特徴は、ミステリーセッティングという技術です。
本来一粒のダイヤモンドは、石を固定さえるために石留が見えてしまいます。

しかしヴァンクリーフ&アーペルは、石留がわからないようにデザインされているのが特徴です。
ファッションジュエリーは、花や腸がモチーフとなったかわいらしいデザインが代表的です。

メレリオ・ディ・メレ―は5大宝石商の中でも最も歴史が古く、1631年にマリー・ド・メディシス王妃の御用達として創業した宝石商です。
その後フランス革命など時代の流れとともにパリから離れた時期もありましたが、1852年にパリにもどりナポレオン3世の御用達宝石商として認められました。
最古のブランドとしてとても多くの支持を得ています。

モーブッサンは創業からずっとファミリー経営からは離れたことがない唯一のブランドです。
ブシュロンに関しては5大パリ宝石商の中で最初にヴァンドーム広場でお店を構えました。
これらの5大パリ宝石商は、グランサンクと呼ばれ世界中でも高いブランド力として知られています。