金属アレルギーと指輪

金属アレルギーのきっかけ

最近ではアレルギーに悩む人がとても増えています。
小さいころは何もアレルギーがないという生活を送っている人でも、何がきっかけでアレルギー反応になってしまうかわかりません。
特に身近なものとして挙げられるアレルギーの一つに、金属アレルギーがあります。
金属アレルギーの症状が出るのはネックレスや指輪などの宝飾品だけではなく、虫歯のかぶせ物に使用する銀歯や骨折などで骨を固定する際に使用されるボルトなどに反応してしまう人もいます。

今までは大丈夫だったことでも、年数を重ねていくことで発症することもあります。
また女性の場合は妊娠や出産をすることで、ホルモンバランスがアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。

とくに金属アレルギーになる可能性が低い人でも体調が悪いときなど肌が赤くなり、かゆくなるといった症状が出てしまいます。
そう言った症状をなるべく発症させないためには、金属アレルギーの特徴を知っておく必要があります。

金属アレルギーが起こりやすい、起きにくい素材

金属アレルギーをなるべく回避するためには、結婚指輪などは金属アレルギーが出にくい素材のものを使用するようにしましょう。
アレルギー症状が出にくい素材としては、プラチナや金などがあります。

ただし純度100%ものは柔らかいため、リングなどは変形しやすくなります。
そのため強度を強めるために、パラジウムや銅などを混ぜて作られていることが多いです。
金属アレルギーに敏感な人は少量でも体調や体質によって反応が出てしまいます。
最近ではチタンやジルコニウムなど金属アレルギーを起こしにくいレアメタルを混ぜて作られているリングもあります。
レアメタルは希少価値が高くどうしてもコストが高くなり値段も高くなってしまいます。

これに対して金属アレルギーを起こしやすい金属として挙げられるのが、ニッケルや銅、銀、パラジウムなどです。
これらの金属は安価で手に入ることから、多くのアクセサリーに使用されています。
また歯の治療に使用される銀歯などにも使われています。
これらの金属には汗などに触れると溶けやすい性質があり、体内に入ってアレルギーの原因となりやすいです。

金属アレルギーの症状と対処法

金属アレルギーかもしれないという疑いを持った場合、どのような症状が出たら疑いを持つべきなのでしょうか。
まず体に触れている部分がかゆくなるもしくは赤みが出る、湿疹などが出来る場合があります。

早いうちに対処することで、症状も悪化することがありません。
金属アレルギーになってしまった場合、まずは皮膚科に相談してみるようにしましょう。
皮膚科ではパッチテストを行い、具体的に何の金属で反応しているのかを調べることができます。
原因が分かったらその金属が含まれていないものを選びましょう。

また汗に溶けやすいという特徴があるため、夏はなるべく金属類を身につけないようにしましょう。
夏以外でも運動をする前や食事の前などには外すようにすると感応が出にくくなります。